スイム練(すいすい編その3)

今回は、水中でのエルボーアップの姿勢とフィニッシュ後の腕の動かし方の2点に絞った練習でした。
泳ぎが崩壊状態の現状ということもあり、コーチが言うことは分かるのだけど、いざやろうとすると、かなり難しい。本来すいすい編のハズなのですが、現状ではばちゃばちゃ編。

どうやら崩壊の原因はキックのようです。足に力が入りすぎて、下半身が沈んでしまい、その結果うまく水に乗れていない、との指摘を頂きました。
先日からキックと腕のタイミングばかり意識してたので、体全体が力んでしまっているようです。まずは脱力から・・。「けのび」からやり直し。完璧な「けのび」を目指します!

さて今回の練習内容、コーチのアドバイスや留意事項は以下のとおりでした。

(1)水中でのエルボーアップ
水中で肩を入れてぐっと伸ばした腕の姿勢で肘を曲げましょう。理論としては姿勢、動かし方などいろいろ考える必要がありますが、今回は何も考えなくていいです。伸ばした腕を普通に肘を曲げるように曲げて、曲げたらそのまま腕を後ろに送ります。これだけです。動きが多少堅くなってもかまいません。

いざやろうとすると結構難しいと思いますが、無理して肘を高くして曲げる、ということではなく、体の自然な動きに従いましょう。まずは力まず普通に肘を曲げる感じで練習しましょう。

腕の動かし方についてもう少し詳しく解説してみましょう。
まずは、グッと肩を入れて腕を伸ばしたローリングの姿勢をとります。このとき、肩を入れると体の構造上、肘が立ってきます。この状態でそのまま自然に肘から腕を曲げた状態、これがエルボーアップで肘を曲げた姿勢になります。
また、力の入れ方ですが、腕を曲げる時には、曲げる力ぐらいで、それ以上の力を入れる必要ありません。腕を後ろにぐっと水を押しだす時ぐっと力を入れて水をかききります。腕に力を入れて水を押したからといって進むわけではなく、どちらかというと水中での腕のスピードが重要です。
腕を伸ばした状態で水をかくと、とても重くてかなり力をなければならず、動きもゆっくりになります。一方、肘を曲げて水をかくとそれほど力を入れなくてもすばやく水をかくことができます。

>水をかくスピードを早くして、このスピードに体をうまくのせて進むようにするため、肘を曲げて水を押す、ということなのだそうです。

(2)フィニッシュ後の手の動き
・肘を曲げてリカバリーできる人
フィニッシュ時に手先から抜くのではなく、肘からすっと水中から抜くようにします。
手先はなるべく最短距離で水面をはわすように前に持ってきて、できるだけ遠くに入水させます。空中での移動距離を短くすることにより、無駄な動きを抑えることができ、楽に早く腕を回すことができるようになります。
最短距離で手を動かすよう意識しますが、入水ポイントが近くならないように注意します。入水ポイントが近くなると、入水後の腕の動き(左右)が大きくなってしまうため、軸がぶれて安定しません。

・腕をまっすぐにしてリカバリーしている人
まっすぐ真上に腕を大きく回して入水させるようにします。
腕を横から回さないよう注意してください。横から回すと、入水後に腕が内側に回り込みすぎて、左右にぶれてしまい、しかも体の軸も安定しません。

(3)その他
○ローリング
水を後ろにぐっとかいたタイミングで腰を入れたローリングを入れ、この動きに合わせて逆の腕をしっかり肩をいれて前に伸ばします。このときグン、と前にすすみますので、左右同じリズムでグン、グン、と進むような体の動きをしっかり意識しましょう。
○足がしずむ原因
基本的事項として、頭が上がっていると腰から下半身は沈みます。真下を見るぐらいでもいいので、あごを引いて頭をさげるようにしてみましょう。

・重心移動がうまくできていない
腕を前に伸ばす際、肩を入れたひと伸ばしが足りないと下半身がしずみます。これは、手を前に伸ばしただけでは、重心が上半身に乗ってこないのが理由です。肩を入れてもうひと伸びすることによって、重心が上半身に移動するので、水中での体のバランスがとれてまっすぐした姿勢を維持できるようになります。

・キックに意識をしすぎている
足に力が入るとしずみます。したがってキックを打とう、打とうと力を入れるのは、本来腰から下が沈む原因にもなっています。足から余計な力を抜くと腰から下半身も必ず浮いてきます。
キックは推進力になりますが、非常に疲れますので、短距離でタイムを競う時以外は、打たない方が良いです。
今までは、細かいキックをしっかり打ちましょう、と言ってきましたので、あれ?と思うかも知れませんが、キックは疲れますし、力を入れることによって沈む原因になりますので、これからはキックを打つ、というよりもむしろバランスを取るために足をタイミングよく動かすという意識に変えましょう。

例えば、右の腕を入水して腰を入れてローリングして腕を伸ばすと体が左に回転しますが、なにもしないと、ぐるんと左回転しすぎてしまいます。この回転を体で抑えようとすると、左の足を前に出してバランスをとる動きが自然に入ると思います。これが自然な足の動きになります。これが右腕の入水時に左足でキックを打つ、という動きです。もちろん決してキックを打つのではなく、バランスを取るため自然に左足が前にでる(けりの動作が入る)、という程度のものです。
難しいですが、決して力まず、しっかり肩の入ったローリング、左右対称で一定のリズムで動かす、という事項以外は体の自然な動きに任せて一連の動きをイメージして練習するとよいと思います。
感覚をつかむまでは呼吸をいれずに練習するがよいと思います。

【参考】
世界水泳などの中継で真上からの映像があると分かりやすいのですが、長距離競技では、どの選手も腰は動いていると思いますが、ほとんどキックをいれずに泳いでいると思いますので、放送などあったらチェックしてはどうでしょうか、とのことでした。

水泳って本当に難しい。しっかりとした技術というか、水中での体の使い方が身に付かないとうまく泳げないのも納得。
あせらずゆっくりやていこう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

スイム、がんばってますね! 僕もアイアンマンでの猛省から、最近はスイムに力を入れています。
そうそう、僕のブログに、アイアンマンのスイムスタートの瞬間の水中動画がありますよ。(今朝、アップしました) 足はけっこうみんな使っているみたいに見えますが、これは他の人に足をつかまれないようにするため、と思われます。参考になれば。

宮川 健 さんのコメント...

市原様
見せて頂いたアレですね。
おかげで気合い入りまくり!!

けどね、実はここに来てちょっと変なのです。