スイム練習(すいすい編その2)

今回は、腕の動作、特に動きのタイミングをつかむことを目的にした練習でした。

はじめて編と違い、かなり高度なことばかりで、なかなかうまくいきません。
ローリングが体全体の動きに重要なのはよく分かるんだけど、どうもちぐはぐ感があって、あっ、これだ!っていう感じがなかなかつかめません。

練習メニューは以下のとおりです。

1.片腕づつ腕の使い方を練習するためのドリル
片腕だけで水をかいて、もう片方の腕は前に伸ばした状態で泳ぎます。

① キャッチ
入水の時、親指を水平または下向きにしたローリングの姿勢でしっかり水をとらえる練習を前回やりましたが、キャッチはこの姿勢から外向きにスカーリングを入れて水をとらえる要領です。
外向きに水をとらえる時、手の平で水をかいてとらえる、という動作というよりも肘をすっと曲げると手先が併せて引かれると思いますが、この時に水が手のひらにのるような感覚です。
水が手のひらにのせた感じで、そのまま肘を動かさないようにして腕を曲げてプル動作に持っていきます。
ちょっと難しいですね。
この感覚をつかむには、入水してからスカーリングを入れてからキャッチするドリルが有効です。
スカーリングを入れる場合、入水して腕を伸ばしたあと、2~3回ぐらいスカーリングを入れて水をとらえる感覚を確かめましょう。

【注意事項】
・ストレッチ~キャッチした時点では腕には力を入れない(力を入れるのはプル動作)
・肘から上の腕は動かさない
・手首を動かさない

② プル動作
しっかりキャッチできたら、肘が下がらないように注意して肘を上げた状態で腕を使って足先まで一気に押し出す。
押し出す時のタイミングですが、腰を使ったローリングのタイミングで腕をグッと押し出して最後までかききる、という感じです。
押し出す際、手を使って水をかくということではなく、体全体のローリングに合わせて自然に腕を後ろに押し出して水をかく、という感じの腕の使い方となるよう意識します。
さらに、このタイミングで逆の腕が入水しますので、可能であれば、前回練習した要領でローリングに併せて入水した腕をぐっと前に出すようにしましょう。
この際、伸ばした腕は下がらないよう注意。下がっても目線に平行ぐらいまでで、これ以上下げないで前に伸ばすようにしましょう。

【注意事項】
一連の動きを意識して体に覚え込ませるのが目的です。呼吸を入れると、感覚がつかみにくくなりますので、入れなくてよいです。苦しくなったら止まって息継ぎしましょう。
その他の注意点は以下のとおりです。

・前に伸ばした腕は下げない
→下げると抵抗になります。腕をやや下げた位置で泳ぐ方法もありますが、これには理由があって上級者の技術です。

・頭は上げない
→上げると足が下がります。頭を上げて泳ぐにも理由がありますが、これは上級者の技術です。

※今回はやりませんが、上級ではこのタイミングで肘をたたむような動作を入れます。そうすることによってしっかりかつすばやく水を押せるので更にスピードアップに繋がるのですが、まだ現時点では必要ありません。

2.片腕2回づつのドリル
これまでの動作を片腕2回づつやって泳いて、キャッチ~プルまでの一連の動きと体を使うタイミングを意識して、体に覚え込ませましょう。
これができるようになるだけで、かなり楽に進めるようになるハズです。

3.ストレッチ、キャッチ、プル一連の動作タイミングを意識したクロール
しっかりローリングを使って腕をぐっと伸ばす、このローリングのタイミングに併せて逆の腕しっかりとプル、この一連の繰り返しを意識してクロールで泳ぎます。
タイミングをつかむには、いったん両腕を前に揃えるキャッチアップクロールでもかまいません。

さあ、どうですか、このような動きのタイミングで泳げるようになってくると、だらーっと一定のスピードで前に進むのではなく、プルの度にグン、グンっと前に進むメリハリのあるクロールに近づいてくるハズです。

今回はここまでです。

0 件のコメント: